毎週配当?リトアニア発ブロックチェーン銀行BANKERA(バンクエラ)のICOに参加してみた【2018.1.26更新】

BANKERA

ICOには基本参加しない考えだったんですけど、ブロックチェーン銀行のビジネスモデル研究の一環で、参加してみました。投資というより、研究なので、仮に紙切れになってもそれは致し方無し、と割り切っています。

バルト三国発のブロックチェーン銀行BANKERA(バンクエラ)

バルト三国と言えば最近は電子国家エストニアにスポットが当たりがちですが、
このBANKERA(バンクエラ)も、同じバルト三国であるリトアニア発。

リトアニアといえば

リトアニア、色々と名所もありそうです。

ICOと言えばこの1,2年でポッと出てきたプロジェクトが多くを占めるのですが、
このBANKERAは2013年からサービスが動いているという意味で、
かのゴックス事件よりも前の時期から
ブロックチェーンの可能性に目をつけていたと言えそうです。

既にICOでは約100億円を調達。ICO期間は2月末までで、
さらにSCO(セカンド・コイン・オファリング)も別途実施する意向。
SCOという言葉は初めて聞きました。ありそうで無かったワードですね。

スマートコントラクトをふんだんに活用して、
業務コストを圧倒的に低く押さえながら、
利用者にも還元される様な仕組みを作ろう、
という正攻法なプロジェクトです。

競合もそれなりにいる分野で、
シンガポールのChangeとかTenXとか、
デビットカードで見ればスイスのMonacoとか、
いずれも数十億円規模での調達を完了しています。

毎週配当ありのBNKトークン

SpectroCoinとBANKERAの両方を合わせた
純取引利益率(取引手数料ー取引経費)の20%
毎週、トークン保有者にETHで付与。

毎週小銭が入る、というのが持っていて楽しいと評判になっています。

SpectroCoinというのはBANKERAの1号プロダクト
(いわゆるリーンスタートアップ的MVP)で、
暗号通貨の販売所/両替所/モバイルウォレット/デビットカードの機能を果たす多機能サービス。2013年のリリース以降、段々と機能が増えていった感じです。

spectrocoin

▼沿革
2013年2月 SpectroCoinをリリース
2014年6月 モバイルウォレット機能提供開始
2015年3月 デビットカード発行開始
2017年-2018年 ICO実施
→BANKERA取引所、銀行サービス(融資や投資信託など)運用開始予定

銀行としてのBANKERAはこれからなので、
現時点ではこのSpectrocoinの利益から
トークンの保有量の按分でETHが付与されているわけですね。

顧客40万人以上、ビットコインデビットカード6.3万枚発行。
デビットカードはVISAベース。
VISAビットコインデビットカードの本人確認が厳しくなり、
現在はユーロ圏の国民のみ利用可能、と。
確かに、実際にカードを作ろうとしてみたら、
今は利用できませんみたいなアテンションが出て、作れませんでした。

さらに補足の情報で言えば、アドバイザーにはNEM財団代表ロン・ウォン氏の名前も。
XEMへの対応は早くから進んできそうですね。
既にSpectrocoinはXEMに対応しています。

日本語対応でICOの仕組みの理解にも

また、既にお気づきかもしれませんが、
ホワイトペーパーも含めサービスが日本語対応しているという意味で、
色々と取っ付き易いプロジェクトになっています。
ICOの仕組みを理解するには格好のテーマとも言えそうです。

ICO情報としては、1/26現在、8,000万EUR調達済み。
1EUR=135JPYで計算すれば、108億円ですね。

現時点では1BNK=0.020EUR(約2.6円)で取得できます。
私は0.019EURのギリギリのタイミングで滑り込みました。
ICOは2月末までとまだ日数があるので、まだまだ伸びそうです。

ICOの参加(BNKトークンを取得)は、
BANKERA運営のSpectroCoinから行えます。
BANKERAサイトの「GET BNK(BNKを取得)」ボタンから進めます。

SpectrocoinにBTCを送金
→Spectrocoinの両替所でBTC→BNKに両替
→あとはBNKトークンをそのまま持っているだけで
SpectrocoinウォレットにETHが毎週配当

という流れです。

販売所/両替所がこのための布石にもなっている様に思えてきて、
したたかというか、スマートですね。

《2018.1.26 22時追記》BANKERA、銀行を買収。

記事を更新した矢先に、こんなニュースが飛び込んできました。

バヌアツ共和国の銀行を買収しましたと。(なんとも直接的なブログタイトルですね)
バヌアツ共和国はオーストラリア東の島国で、人口は30万人弱。
公式ブログの内容を見るに、個人向け銀行サービスの提供に先立っての買収の様です。
このような形で、途上国や地銀の買収が行われるケースは今後増えてくるかもしれませんね。

実際にICOに参加してみた

私もICOに参加するために、Spectrocoinを登録。

そして今回はcoincheckからSpectrocoinにビットコインを送金。
ヒヨって2回に分けて送金しました。

コインチェック、1回あたり0.001BTCの手数料かかっちゃうorz
着金まで1回目は5分足らず、2回目は20分ぐらいかかりました。
BTCの送金、今や丸一日近くかかる場合もあるというから、
まだマシだったのかもしれません。

Spectrocoin上でのBTC→BNKの両替は一瞬でした。
両替の手数料はゼロ。
あとは配当があるのを楽しみに待ち、
無事配当されればここでも情報を更新したいと思います。

《2018.1.26 22時追記》
まさかのタイミングですごいことになってしまいましたね…
流動的に残していた分が引き出せなくなってしまいましたが、
この送金によって軽減できていた部分もあるという、
ICO参加がまさかの回避になるとは。

というわけで、こんな感じで、加筆修正を加えながら、レポしていきます。

ABOUTこの記事をかいた人です

1986s/目黒10年在住/BrandManager/レベシェア型投資/WEBデザイン/ライティング/起業家の触媒/就活支援/事業立上げ屋/何でも屋