マイナンバーにエールを送りつつ、エストニア電子国民の申請をした話

電子国家エストニア

あえて言うことでも無いのですが、マイナンバーカードを愛用しています。
車の免許を持たない身にとっては、貴重な顔写真付きの身分証です。

大学時代、免許もパスポートも無くて身分証が保険証だけという状況で、先輩からは「人間として終わっている」と断じられていた始末です。

その後、今の会社でインターンを始めてからお仕事で米軍基地内に入る機会がありまして、そこに入るのに顔付きの身分証が必要になってしまったという謎な経緯で住基カードを作ったんですよね。どんな仕事かはここでは語りませんが、アブない仕事ではございません。

そんなこんなで元々住基カードユーザーではあったため、マイナンバーカードは特に前向きな動機を持って取得したわけではなく、なし崩し的に住基カードの差し替えという形で手に入りました。

便利じゃんマイナンバーカード

便利なのは、役所に行かなくてもコンビニのコピー機から住民票印鑑証明書が取得出来ることです。今だと、会社でその手の書類が必要になったら、1階のファミマでさくっと手に入るので、痛快といえば痛快です。役所だと1部300円なのがコンビニだと200円で済むので、ちょっぴりリーズナブルでもあります。

そう、意外に便利じゃんマイナンバーカード、と思っていたんですよ。

それは役所に行かないと書類が手に入らないという今の当たり前と比べればの話だったわけで、確定申告を先月やっていて、ついにその錯覚から目を覚ましてしまったわけです。

まだまだじゃんマイナンバーカード

e-taxで申告しようとせっかくICカードリーダライタも買ったのに、いざマイナンバーカードを読み取ってみたら、なんと読み取った住所が古い住所のままではありませんか。

マイナンバーカード、転居したら電子読取が無効になってしまうから、これはこれで手続きが必要…
転居の時、そんなアナウンスあったかな…

結局、電子読取を再度有効にするのに、区役所に足を運ぶ羽目になりました。

確定申告やってて控除関係の申請をやったことある人なら分かると思うんですけど、多岐にわたるエビデンス資料を取り寄せたりこれまた役所で取得したりで、けっこう手間がかかりますよね。

マイナンバーにこれらが紐づけされていれば、手間が1/30ぐらいになりそうだなぁと発展途上な現状に打ちひしがれながら、私も申告を済ませた次第です。

今回の私で言えば、住宅ローン控除というというニンジンが無ければ、途中で心折れていた様な気がします。

 いえーる すみかる 
画像でわかるe-Tax!住宅ローン控除の手順とメリットをわかりやすく解説
https://sumikaru.iyell.jp/e-tax/
確定申告といえば、e-Taxについて聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。しかし、e-Taxについてよくわからないという人も少なくありません。そこでe-Taxの特徴と、住宅ローン控除にe-Taxが向いているかどうかを考えてみたいと思います。

今回で十分に要領を得たので、来年以降はもっとサクサク出来そうですが、
マイナンバー側の対応もちゃんと進んでいって欲しいですね。

国民ID制度の先駆け、電子国家エストニア

そしてこの沸々としたフラストレーションをどこにぶつけようかと考え、勢いでつい先日、エストニア電子国民の申請、e-residencyにコミット。

解説が必要でない方も十分にいらっしゃるのは承知の上で、改めてエストニアについてさらっと紹介すると、

電子国家として発展し、国民ID制度が上手く回っている。日本のマイナンバーについても、エストニアの例を研究して進められている(はず)

バルト三国の一つで、元々は旧ソ連統治下にあったエストニア。そうした経緯もあり、国家としての概念が電子化、世界各国のデータセンターで分散化されていれば、国土を侵されても国家は滅びないし、リソースの限られる小国家の生存戦略として行き着いたのが、電子国家という概念。

・旧ソ連のIT産業部門がエストニアにあったのも、電子国家に舵をきれた一つの要因とされている。

・電子化によって、役所の99%の業務が電子化され、管理コストが圧倒的に削減されているとのこと。いつぞやのWBSでエストニアが取り上げられた際に、スペースが狭く役人も訪れる人も全然いない役所の映像が流れたのは印象的でしたね。

 ビジネスニュースで学び仕事とお金について考... 
[WBS] 電子国家エストニア!保険証も買い物もIDで!
http://lovely-lovely.net/business/tokiomarine-nichido
日本の総理大臣として初めてバルト三国などヨーロッパ6カ国を歴訪中の安倍総理はこれまでエストニア、ラトビア、リト…

ブロックチェーンの活用も盛ん。

・ちなみに、Skypeもエストニア発。

・登記も電子上で。エストニアに会社を作ろうとしている友人の話によると、エストニアで会社作るのも18分とかで出来るらしい。タイムアタックしたくなりますね笑

また申請が通ったらまとめます

今回はエストニアの紹介だけで大分分厚くなってしまったので、また申請が通ったタイミングで、e-residencyまわりについては改めてまとめてみたいと思います。

ざっくりお伝えすると、申請で求められるのはパスポート情報と、証明写真のアップロード(これが解像度やサイズの指定があって意外に手間かも)と、志望動機(in English)あたりです。

志望動機はもうこれも勢いで、「いやもうホントにめっちゃファンで初めて聞いた時にとにかく衝撃で、電子国家という概念の素晴らしさを熱狂的に啓蒙していきたいとマジで思っています」みたいなことをテンション高い感じで書いて申請しました。

この内容で申請が通らなかったらもう、それはそれでオチがついたということですね。
そうそう、2年前ぐらい、エストニアに興味を持って読んだのが、こちらの書籍です。

あとは今回言いたかったのは、これでしたね。

…頑張れマイナンバー!

お後がよろしい感じではないですが、本日の現場からは以上です。

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1986s/目黒10年在住/BrandManager/レベシェア型投資/WEBデザイン/ライティング/起業家の触媒/就活支援/事業立上げ屋/何でも屋