「見えない効用」に狂えるか

見えない効用

職住近接をハックする

2018.03.26

先日の職住近接まわりの話にも通じることではありますが、何かを選択する際に、最後の決め手は「見えない効用」に腹オチするか、というケースが案外少なくないんじゃないかな、という話です。

「見えない」というのは正確に言えば、表面上多く語られていないもの、というニュアンスでカジュアルに使っています。

先の職住近接の話で言えば、「見える効用」が時間の節約やラッシュで体力を消耗しない、ということで、「見えない効用」がオンオフのスイッチを入れ直さなくとも良いワークスタイルをとりやすい、というイメージです。

保険も貯金出来るなら要らないよね、損だよね、と言われたりもするわけですが、そういった金銭リターン的な視点とは別に、保険に入ってさえいれば普段からもしものことを考えて備えておかなくても良くなり、仕事に集中して打ち込めたり、何かの時の蓄えをさほど気にすることなく資産運用を流動的にやりやすかったり、という見えない効用の恩恵に与ろうと考え、私もそれなりに諸々の保険に入っています。

二項対立と見えない効用

ネットでよく見られるまとめ記事で語られるような、「A or B」の議論の多くは、所謂「見える効用」の話で、これはこれで入口の前知識として必要な情報ではあるわけですが、「見えない効用」は実体験から語られることで一層の説得力を持つものであり、ちゃんと人に聞いて一次情報をとりにいくというのはビジネスにせよライフプランにせよ、選択を行う上で非常に有用な手段だと言えます。

最近は二項対立ポジショントークの情報洪水への疲れからか、グラデーション、東洋的、脱構築、オルタナティブ、みたいなキーワードとともに、「見えない効用」と同様の文脈でその重要性が語られることが増えてきた様にも思います。

もっとも、これが先鋭化して脊髄反射で二項対立を排除するまでに発展してしまうと、それは結局「二項対立」と「アンチ二項対立」との二項対立な構図になる罠に陥るので、注意が必要です。

あくまでフレームワークですからね。

二項対立だって、先にも述べた様な前提知識や基本的な論点の整理には手っ取り早い手段で有用な部分もあったりするわけです。

ポジションをとるというのは二項対立の一方に立つだけではなく、その隅っこに転がっている「見えない効用」に傾倒したり、二項の狭間にあるハックな選択肢を見出したり、という道もあるのでは、というのが前回、今回の記事での趣旨ではあります。

本日の現場からは以上です!

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1986s/目黒10年在住/BrandManager/レベシェア型投資/WEBデザイン/ライティング/起業家の触媒/就活支援/事業立上げ屋/何でも屋