弊社の新卒採用関連のコンテンツで持ち回りのコラム的なものを各自で書いて、という機会がありまして、1年半程前に「グローバル人材はもう古い?」というあえて扇情的な切り口で書いたコラムを最近、リライトしてみました。
その文面そのものをこの場で載せるのは差し控えたいとは思いますが、要旨としては次のような感じです。
・AlphaGo然り、自動運転然り、人がAIの快挙に熱狂する一方で、ヒトの仕事がAIに置き換わる流れは現在進行系で進んでいる。最近も銀行界隈で大規模な人員削減の話が取り上げられた。
・グローバル人材というものが騒がれてきた時期もあったけど、人同士の中で抜きん出ることだけを考えていては手遅れになってしまうかもしれない。人類としての在り方が問われている。
・変化の激しい昨今の中で、どのように働くか。その働き方のヒントが弊社のセミナーで見つかるかもね。
AIがヒトを超えるとは
そんな感じで偉そうに語ってはみたものの、これは就活生に限らない話で、AIの発展により私達の働き方は大なり小なり、変わっていくのでしょう。シンギュラリティ=技術的特異点、つまりはAIがヒトを超える瞬間を2045年に迎えるという説がありまして、これですら古くに指摘された説であり、むしろ早まるんじゃないか、と言われているわけです。
そもそもAIがヒトを超えるってどういうこと、という話で言えば、色々な定義の仕方はあるとは思いますが、例えばAIが自らよりも優れたAIを作り出し、AI内でその過程が完結し、24時間365日働けるAIが改善され多様化し続けるエコシステムが作られてしまえば、それはもう人類参りました、という状況とも言えるのでしょう。
ついこうやってAI対ヒト、のような対立構造に見えてしまう様な書き方をしてしまいますね。二項対立というのは論点整理には手っ取り早いフレームワークだとつくづく思います。
いつぞやの記事でも触れましたが、あくまで私個人としては、
テクノロジーそのものは中立であるはずで、
そこに関わるヒトの思惑が入り込むことで複雑化していく
という考えではあるので、AIの発展それ自体は肯定的に捉えています。
AIとヒトの未来について想像を膨らませるのにオススメのマンガです。
いや、そうでなくても、とにかくオススメ。
こういうテーマだからこそ、ヒューマンドラマ以上にヒューマンみがあります。
オススメするあまり脱線してしまったので、本題に戻ります。
テクノロジーが再定義するグローバル人材の要件
また少し論点が変わるところで言えば、テクノロジーの日進月歩によって英語が話せなくてもグローバルの場でやっていける目処も立ち始めていそうですね。
昨年話題になったGoogleホンヤクコンニャク。
言語の壁からそもそもアウトプット出来ません、という状況が無くなっていくとすれば、アウトプットの中身でちゃんと勝負が出来る様になるのでしょう。
アイデンティティ、アイデアを形にする、自分なりの術。
所謂クリエイティブさに益々重きが置かれる様になることは明白と言えますね。
そしてクリエイティブさを磨いていくためには、
決断と行動の試行回数をとにかく積んでいくこと。
クリエイティブには足し算と引き算の両方が必要であり、
決断とはやることとやらないことを決めることでもあり、
クリエイティブなアウトプット ≒ 決断の伴う行動
という等式がある意味、成り立っているわけです。そしてこれが対AIというところでも、ヒトならではの価値として定義され得るのだと思います。
解のない中でのシミュレーション、パターン解析からのサジェスチョンではAI頼みになっていく一方で、解のない中で最終的な決断を下し、そこに人やリソースがついて回る、もしくは離れていく、というのはヒトのなせる業であって、逆に言えば決断出来ないヒトというのはAIの奴隷と化していくと、過激な言い回しをもってすれば言えそうですね。
決断と判断の違い、というのは社内でも定期的に話題になります。これからはAIが判断、ヒトが決断、という役割分担の図式になっていきそうですね。
グローバル人材という切り口から色々と広げてはみたのですが、グローバルかどうかというのはつまるところスキルセットの話ではなく、視野や視座とともに自分なりのアウトプットの型、クリエイティブさを磨いていくことであって、テクノロジーや人材の流動化によってグローバル人材というのはもはや当たり前の水準と化していくことは時間の問題、ということなのだと思います。
決断していきましょう。せめて人間らしく。
…ちょっと言ってみただけです。
まぁでも、英語はやっぱりちゃんと使えるに越したことはないですね。受験英語のお陰で読み書きは間に合っていて仕事でも何とかなっているんですけど、やっぱりちゃんと喋りでのコミュケーションを磨きたい。。。
渋谷とか目黒とか歩いていたらよく道を聞かれるんですけど、
ウェイトフォーアモーメント…オォ、ディスウェイディスウェイ!ユアウェルカム!
そうやってノリでしのいでいる感じでして、せめて最後にハバナイスジャーニーとかもっと気の利いたこと言えよとか毎回反省しております。
本日の現場からは以上です!